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山野 憲洋; 早田 邦久
CSNI-176, p.377 - 394, 1991/00
LACE実験のLA2実験は、シビアアクシデント時の格納容器内エアロゾルを模擬した実験である。原研では、格納容器内エアロゾル挙動解析コードREMOVALを開発しているが、本コードの検証を目的として、LA2実験の解析を行なった。解析には、凝縮効果をモデル化したREMOVAL-Mod2Hを使用した。その結果、実験結果との一致が得られた。一方、温度成層がある場合についての解析を行うため、多コンパート解析モデルを関係し、LA2解析に適用した結果、温度成層の存在による濃度分布の差を定性的に再現することができた。
梶本 光廣*; 村松 健
CSNI-R-176, 13 Pages, 1991/00
ARTコードは軽水炉の炉心損傷事故時のエアロゾルとガス状の放射性物質の移行挙動を解析するコードであり、多成分エアロゾルの凝集、沈着、プールスクラビング、スプレイによる除去等に関する計算モデルが組み込まれている。軽水炉の炉心損傷事故時には格納容器内に水蒸気が充満しエアロゾルの沈着挙動に影響を与える。このため水蒸気雰囲気中でのエアロゾル挙動を精度良く計算することが必要である。本報では、軽水炉事故時の雰囲気条件を想定したNSPPエアロゾル実験(オークリッヂ研究所)の解析を通じてARTコードを検証した結果を報告する。解析の結果、NSPP-502、503、504実験で測定されたFeOエアロゾル濃度の時間変化とARTコードの計算結果は良好な一致を示しており、ARTコードの計算モデルの妥当性が示された。
梶本 光廣*; 渡邉 憲夫; 船迫 政勝*; 村松 健
CSNI-R-176, 15 Pages, 1991/00
BWR Mark-II型プラントのレベル2PSAの一環として、格納容器過圧破損に至る約200の事故シナリオのソースターム評価をTHALES/ARTコード体系を用いて行なった。その結果、過圧破損に至る場合のソースタームの特徴とソースタームを支配する放射性物質の沈着機構に関する知見が得られた。主な結果は次のとおりである。格納容器が過圧破損に至る時間に着目すると、事故発生後に作動するECCSの組み合わせから事故シーケンスを3つのグループに整理できる。この3つのグループはソースタームの観点からも異なる特徴を持っている。また、ソースタームの大きさは、(1)炉心溶融開始から格納容器破損までの時間と(2)圧力抑制プールでのスクラビング効果に強く依存する。本報では、これらの計算結果の詳細を紹介する。